今回は、函館市電を展示する軌道の作成。
同級生が急逝してしまい、心折れて休んでしまいました。
よって、旧ピッチで作業です。
1/80の路面電車用軌道はどうやら売ってないようで
フルスクラッチになりました。
只管検索して考察した結果、
情景も脳裏に焼きついたので、函館市電の寸法から大まかにサイズを割り出して
プラ板をカットしまくりました。
レールについては1mmプラ棒を使用します。
タミヤのケース内に軌道を設置するのですが、直接貼り付けていくのは台座も綺麗なままは難しいですし
更にベースになるプラ板を切り出しておくのが良いと思います。
なお、全て厚みは1mmです。
切り出してスジボリ等でコンクリを分けた後、
レールとの接合面についてはキサゲでナナメにザクザク削り落としています。
ちゃんと段差をつける為、スキマを彫ってからタガネで高さを落とします。
数が多いので3時間位削っていました(^-^;
で、サフ。
アスファルトは、路面電車である事をアピールしたかったので配置に悩みながら用意しました。
こちらはタミヤのテクスチャーペイントを使用。
路面電車の線路部位については、只管ウェザリングになりますが
スジボリで分けてありますのでそれぞれ個別にウェザリングしていきます。
なお、数色のウェザリングカラーを使用しますし、濃度もつどコントロールしてから塗布とふき取りを繰り返します。
ふき取りもちょっと急いで作業しないと筆の跡が強く残ってしまいます。
段々雰囲気がよくなってきます。
下地の色を薄めにしたのは、車体側と同様の理由です。
この上からクリアーブラウンを使って彩度やウェザリングをコントロールして行きます。
勿論ベッタリ塗ってはだめですね。
仕上がったところで、最後の作業。
水溜りがあった跡、を追加します。
これの有無で実物感が大分変わると思います。
アスファルト側も、舗装の補修跡を付けたくて少々マスキング
クリアーブラックで軽く色を変更していきます。
なお、車が走っている雰囲気も出さないとベターっとしちゃいますので、薄いグレーを直線的に吹き付けてコントラストを変えます。
レールとの接合面は、キサゲやタガネでザクザクしたままにしてあります。
マスキングしてからサクサクと筆塗りしていきます。
ウェザリングカラーでの仕上げを忘れません。
アスファルト面も白線を追加して、いよいよ組み立て。
それぞれの部品を正確にツメてベース接着していきます。
こんな軌道になりました。
市電の位置を手前に持ってこなきゃならないので、写真の様なレイアウトに。
アスファルトのフチの汚れ等もウェザリングカラーで追加していきます。
汚れの伸ばし、もちょっと工夫して手早く作業していきます。
白線が汚れているほうがベストかと。
では、函館市電をレールに乗せて見ます。
設計どおりでピッタリ!
これは中々の出来ではないでしょうか。
軌道って始めて作りましたが、やはり路面電車であるという表現をして市電を引き立てなきゃならないので、主張しすぎないようにしてみました。
もうちょっと長い軌道であれば、横断歩道を描くのもいいですし、1/80のバスを走らせてあげるのもいいかも。
これはいい経験になったと思います。
次回は完成写真編、です。