今回からは、ボークスの旧シリーズGGIから
パトラクシェミラージュ
の作成記になります。
(現在はナイトオブゴールドATという呼び名で安定したようです)
とはいえ、実はコチラは2020年から作っていまして
いよいよ完成させる流れになりました(笑
そんなワケで、ブログの中身は二転三転していきます。
その過程も一応書こうと思いますよ。
事の発端は、フリマでGGIパトラクシェミラージュのジャンクを見つけたところから始まります。
殆どの部品は揃っているけど、欠品はあるかもしれない。破損あり。
というもので安価でしたので買ってみました。
まずは破損部分を見てみると、
肩のボールジョイントが折れていました。
片側だけでしたが、反対側もこれは時間の問題なんだろうなぁと。
というのも、物凄くキツいw
取れないんですよ!
部品の劣化もあるかもですが、そもそもこの関節には強度不足だったのでしょう。
肩側にはボールジョイントが残されていて、ピンバイスで掘ってから真鍮線をつっこんで捥ぎ取りました。
一応外したら、元の関節軸を再生してみました。
(やっぱりまた折れまして、後日3D出力で作り直しました。)
これは確かに諦めてしまうかも。
かなり厳しい関節ですねコレは・・・・
部品を確かめながら仮組み等してみました。
これで必要なパーツを洗い出しちゃいます。
また、全体的名フォルムを確認して、どう調整するか考えます。
ジュノーン作成時のように、基本的には調整によるプロポーション変更が良いでしょう。
足りないパーツ、判りました。
つま先パーツが片側ありません。
あと、頭部の側面パーツも片側ありません。
これらは何かしらスクラッチしていくしかありませんが、
まぁつま先は複製でいいでしょう(笑
こちらもあとから二転三転します。
このパトラクシェミラージュ、時間が掛かっているのは他にも原因がありまして
ヒケがすごいのもありますが、
肉ヌキを埋める作業の多さです(笑
また、僕の中では作例のような丁重さを目指していたので、全てのパーツを研磨、エッジ出し等を徹底して行っているんです。
すごいなぁと思ったのは、この時代のキットにしては、フトモモのロール軸があることで、大変ポージングの自由度がある事。
大きい可動は期待してませんでしたが、あちこちの作りが中々良いんです。
関節の強化を行っていけば、大変カッチリした立ち姿になるんじゃないかな。
期待感が高まります。
早速と言いますが、合わせ目けしをスタート。
凄く気を使って合わせ目を消していき、表面処理も徹底しています。
サフを吹いて更にヒケ等を埋めて処理していきます。
フトモモは削りやすい部位でモナカですので、安心して研磨できます。
この時は接着力が足りず、後日補強していますが
もう既にかなり古くなってきているので、プラの割れは本当に注意したいところ。
接着剤が効かないんですよね。
応力がかかるので、瞬着による接着と裏側の補強はやって言ったほうがいいです。
裏側は、関節簿の合わせ目がやっかいですが、とりあえずこの当時は放置。
後から何か被せようとおもっていました。
表面はあまり綺麗ではないので、ヤスリで整える作業が続きます。
アレです、ジュノーンもそうでしたが、基本的に表面は綺麗に削り出さないと綺麗に仕上がりません。
マジで徹底です。
でもま、タミヤのヤスリで丹念に表面を撫でたら綺麗にはなります。
(先にスティックやすりや鉄やすりで処理する必要はありますが)
研磨したらサフ。そしてまた修正、サフ、を繰り返すのが基本。
その作業を特に何度も繰り返すことになった、胸部のヒケ
思いっきりヘコんでいたら、そりゃまぁいきなりパテってことになりますね(笑
場所的に面倒なのですが、爪楊枝やすりとか作って一生懸命削りましょう。
サフ後にスポンジヤスリで表面を整えていけば、何回かの繰り返しでしっかりした形状になるでしょう。
まずはこのサフを吹いた部位を徹底して処理しました。
オナカの蛇腹は、一番大変だったかも。
(ちなみに、まだ最近も削って整えなおしてますwwwww)
ちょっとボディの軸差込を調整して、どのくらいのバランスがいいかチェックしてます。
その差込量でバランスを変えようというわけです。
特にわき腹が狭い感じになると、重厚感というよりタダの寸胴になってしまいます。
各パーツの造型がとてもいいのはやはりボークスですが
調整で好みに出来るのは個々の部品の良さがあるからです。
さて、また次回~